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20代の10年で何をすべきか − 本田健さん『20代にしておきたい17のこと』

10 August, 2021
20代の10年で何をすべきか − 本田健さん『20代にしておきたい17のこと』

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両親、おじいちゃんおばあちゃん、親戚、近所の人、先輩などなど自分の周りの目上の方からよくいわれるのが、「気持ちは10代のままだよ」とか「まだ気持ちは20のつもりだけど、気づいたらもうこんな歳だよ」といったこと。

それだけ歳をとるのは早いものなのでしょうし、きっと20代なんてすぐ過ぎ去ってしまうのだなと感じるものです。

だから、限られた時間をより有用なものにしたいと、『20代にしておきたい17のこと』を本屋で手に取ったことを覚えています。今から4、5年前にこの本を手にとって一度読んでいたのですが、その時はまだあまり響かず。最近改めて本棚に並んでいた本書を見て、今できることは何かを再考したくなりました。

20代という10年で人生が決まる


本書は、大きく17の項目から20代のうちにやっておくべきことが示されています。

仕事やお金、時間管理といったことだけでなく、恋愛、趣味、親友、また両親との関係など人生をより豊かにしていくために必要なヒントとなる生き方や考え方を学べる一冊です。学生生活も終え、いよいよ社会人となっていく人も多い20代というこの時期には、これまでの人生にはなかった新たな人との出会いだけでなく、新たな物事や価値観との出会いもあるかと思います。

そうした中において、どのように学び取り、楽しみ、自己成長に繋げていくのかといったアイデアが集約されています。

著者である本田健さんは『ユダヤ人大富豪の教え』というベストセラーも残されている方であり、実際に経営者・投資家としての側面もあるため、お金に関してのノウハウに長けておられる方です。

お金についての話もありますが、それ以外の部分においても、実生活における豊さを手に入れるためのお金に関するノウハウがホンダさんの視点で示されています。

人生をの基盤を固める20代


本書を通して私が一番感じた印象としては、20代というものは人生の基盤を固める重要な時間だということであります。

かくいう私も20代前半です。記憶が定かであれば、この本を初めて書店で購入したときは10代だったかと思うのですが、20代に突入してからを数年生きてみた今改めてこの本を再読してみると、”基盤”という意味での受け取り方を強く感じました。

高校を卒業後、そのまま就職した人も、大学や専門学校に進学した人もそれぞれいましたが、私も含め皆、大人として大きく成長するための基盤を作る時間をここ数年は過ごしてきたかと思います。

そして高校を卒業してよりコミュニティーが広くなった今、大学やそれぞれ職場、バイト先でこれまでとは違った多くの大人の方々と接してきたかと思います。

私も多くの方との出会いがありましたが、そうした出会いの中において成功していたり人生を楽しんでいる方は、本書に示されるようなことを若い頃にされてきた方が多いように思うのです。

とんでもない失敗をして上司にぶん殴られたから今があるよという管理職についている方であったりとか、まだネットが十分に普及していなかったけど、たまたま掲示板で意気投合したから会ってみた人がもう十数年以上の親友になっているという叔父の話であるとか。そのどれもがみな20代という若い時期にあった話だというわけです。

本書で示される仕事やお金のこと、恋愛や家族、また自分のルーツを探って好きなことや得て不得手を知るといったものは皆、この20代のうちに形にしていけるからこそ、30代40代で会社の重要な存在ともなる”脂の乗った時期”をしっかりと花開かせられるのだろうと思います。

そして、50代や60代、それ以降の人生において後輩や子供を自立させるといった後世への継承と合わせて、人間としての深みを出すことにもつながっていくと考えるのです。そうした人生の基盤を確固たるものにするためにも、この20代での経験や蓄積、新たなひらめきは大変重要になると思います。

また本田さんは本書において、20代以降になるにつれて色々な嗅覚や感覚が鈍ってくるといった旨を述べられてします。いい意味でも悪い意味でも慣れてくるのでしょう。イライラしにくくなったり、挑戦する気持ちも無くなったりという具合です。

だからこそ、20代の嗅覚が鋭く、パワーがみなぎるうちに様々なことに挑戦することを勧められています。特に印象的だったのが恋愛の部分。20代だからこそまっすぐな熱い恋愛もできると書かれています。私も約1年ほど前に、これまでで一番の恋愛を経験しました。

その恋が叶うことはなかったのですが、そこからは多くのことを学び、人を好きになることは大変尊い反面、大変残酷でもあることを知れた気がします。結婚をまだ深く考える必要のない今だからこそできたことなのかも知れません。

20代を無駄に過ごすのも、懸命に過ごすのも、楽しく過ごすのも、悲観的に過ごすのも全て自由。だからこそ、30代以降をより楽しくしていくことにもつなげられるよう、感受性を豊かにしながら楽しく20代を謳歌したいものです。

About the Author

suda

suda

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知的好奇心旺盛な20代。多趣味で、読書とプログラミングが好き。夢は妻と併用の木の温もりを感じる書斎を設けること。